02
女性管理職対談
販売スタッフとして中途で入社した後、店長、スーパーバイザーとキャリア
アップし、現在管理職として活躍している社員の声をお届けします。
T.A.
2015年 中途入社
販売部(allureville勤務)
以前働いていたサザビーリーグ内の別ブランドでは3店舗で店長を経験。ブランド閉鎖のタイミングで接客を大切にしているallurevilleへ。現在は販売部課長を務める。
A.M.
2015年 中途入社
販売部(ANAYI勤務)
アパレル販売員として8年ほど勤務したのち百貨店のブランドで販売のスキルを高めたいと考え、ファーイーストカンパニーへ。店長を経験したのち、販売部課長を務める。
FECならではの接客とは
心の通う接客から、
深いつながりが生まれる。
おふたりとも管理職になられてからも
現場に立っていらっしゃいます。その理由は?

T.A.
常に現場感を持っていたいからですね。本社で会議に出るだけではなく、現場でお客さまと接することで、今何がブランドに求められているのかがダイレクトに伝わります。課長職の今は、店長をマネジメントするスーパーバイザーを束ねる立場。関東エリア全体を見つつ、一部の店舗は私の管轄になっているので、店長と話す機会もあります。時には店長に厳しいことも言わなければいけない立場だからこそ、現場の苦労もちゃんと知った上で、「一緒に頑張ろう」というスタンスでありたいと思っています。

A.M.
伸び悩んでいるアイテムがあるときは、その要因を店頭で探ることもありますね。たとえば、ジャケットが伸び悩んでいたら「ジャケットを着る機会って、最近ありますか?」とお客さまにお聞きして、ヒントをいただくこともできる。そのヒントを本社にフィードバックすることも私たちの役割のひとつだと思います。さらに、現場にいればスタッフのコンディションを間近で見ることができるので、何かあればすぐフォローすることもできる。ミスやトラブルを未然に防ぐことにもつながります。たくさん理由はありますが、いまも現場に立っているのは、シンプルに販売の仕事が好きというのがいちばんかもしれません。「あなたに接客されてよかった。これください!」と言っていただける瞬間ですべて報われるので。
ここで長く働く理由
まずやってみる。楽しんでみる。
つづけた先にひらいた管理職への道。
販売職からスタートして、
課長職までキャリアアップをするなかで、
どんな壁がありましたか?

A.M.
最初の壁は、転職してすぐに接客の仕方を見直さなければいけなかったことですね。以前もアパレルで働いていたのですが、もっと低価格帯で、お客さまの年齢層も若いブランドだったこともあって、ノリとテンションで切り抜けていました(笑)。百貨店ブランドで働いて接客力を磨きたいと思って転職しましたが、最初のうちはこれまで築いた自分の接客方法がまったく通用せず、苦労しましたね。高額な商品は、なぜ高いのか納得感がなければ、お客さまに選ばれません。個人売上が安定してきて、自分を指名してくださるお客さまが増えてきたのは入社して3〜4年が過ぎてから。それまでは商品知識を深めることはもちろん、お客さまの背景を知った上で、どんな切り返しをするか。自分の引き出しを増やすのに必死でした。

T.A.
結果が出ない時期は、どうしてもありますし、悩みますよね。私は前職での店長経験を活かし、入社後すぐに、allureville二子玉川店の店長を任されたのですが、ブランドらしさを理解するまでは、悶々と悩んだ時期もありました。自分も店頭で接客をしながら、少しずつallurevilleらしさを掴んでいったように思います。店長としてつねに考えていたのは、いざという時は背中を見せつつも、売り頭(売れるスタッフ)をどう育てていくかということ。自分がレイアウトを変えている間も、店頭を守って売上をつくれるスタッフを育てるにはどうすればいいか。それぞれのスタッフの得意・不得意を見極めて、それぞれの得意領域で力を発揮することで、チーム全体で売上を伸ばす方法を考えていました。

A.M.
私の場合、店長経験もはじめてだったので、サブ店長から店長になったタイミングでも苦戦しました。店長に昇格する以前は、店舗で個人売上1位だったこともあり、周囲をサポートするよりも、自分の数字を追いかけることのほうが得意だったんです。自分ひとりが目標を達成しても、店舗全体で達成しなければ意味がない。そう気づいてからは、スタッフとの関わり方をイチから見直していきました。自分が最初のきっかけをつくって、最後のクロージングは後輩に任せたりと、一歩引いて全体を見ることを覚えてからは、少しずつ自分自身も変わっていったように思います。個人で達成するよりも、店舗みんなのチームプレーで目標達成できた時のほうが嬉しいということも店長になってから知りました。考え方や視野が変わった瞬間でしたね。
壁を感じても、おふたりが
この仕事を長くつづけてこれたのはなぜでしょう?

A.M.
つまずいたことはたくさんありましたが、辞めようと思ったことは一度もないですね。結果が出ずに悩んだ日々も、振り返るとすべて自分の成長につながっているので。しんどいなとか、つらいなと思う瞬間があったとしても、自分が成長しているサインなのだと思うようになりました。まずはやってみる。楽しんでみる。そうすると必ず、得られるものがあると経験を通じて学んだように思います。

T.A.
はじめから長く働こうと考えていたというよりも、気づいたら長く続いていた、という感覚です。店長もスーパーバイザーも課長職も、打診されるたびに毎回はじめは「向いているかな?」と半信半疑でした。でも自分の可能性を決めつけないで、まずは精一杯やってみると「できることが増えて楽しい!」「この仕事って楽しい!」という感覚になって、自然と長くつづけられたように思います。ちなみに入社時は、自分が課長になることは、まったく想像していませんでした。

A.M.
私も全く想像してなかったです。でも昇格は、あなたに期待しているよという会社からのメッセージ。自分を認めてくれる会社に、貢献したいという気持ちもあります。それに、業界内で比較してもお給料は高水準ですし、休日休暇も多い。福利厚生の面でもすごく恵まれているのも頑張れたポイントですね。

T.A.
頑張りをしっかり評価する仕組みも整っています。部門別に社員の頑張りを評価する店舗AWARDという取り組みもはじまって、記念すべき第一回では、新人賞やVMD賞など各部門で受賞したスタッフたちが壇上で泣いている姿もあって。見ている私も感動してしまいました。惜しくも賞を逃したメンバーからも「次を狙おう!」といった声も上がっていて、切磋琢磨できる雰囲気があります。
これからの挑戦
服を買う以上の価値を
感じられるブランドでありつづける。
後輩の育成において、力を入れていることはありますか?

T.A.
スタッフが「やらされている」と感じるのではなく、やりたい気持ちになるには?ということを意識して、店長にも投げかけを工夫してもらっています。自分がやりたいと思えたほうが、プラスαの仕事ができると思うので。あとは、個々の良さや個性を大事にしていますね。キレイめなコーディネートが得意なスタッフや、じっくり接客するのが得意なスタッフ、細かいことにいちばん気がつくスタッフなど、個々の長所に気づいて、それぞれが活躍できる場所をつくっていきたいと思っています。

A.M.
私も同じですね。一人ひとりの考え方や優先順位、大切にしているポイントを探り、理解した上で、それぞれが楽しんで働いてもらえるように日々意識して、スタッフと向き合っています。

T.A.
販売部全体では育成に力を入れていて、年4回の新卒研修、年1回の中途研修、年1回の次世代リーダー研修を、販売部主導で実施しています。そのほかにもブランド別に開店前ロープレ研修なども行い、学べる環境を整えています。

A.M.
この環境を活かして、上を目指してくれるスタッフが、より増えるといいなと思いますね。キャリアアップしていくと、大変さも倍になりますが、その分、やりがいも倍になります。「管理職になるのって楽しいよ」「こんないいことがあるよ」と日々のコミュニケーションでも伝えていって、後輩の皆さんのロールモデルになれたらと思っています。
販売部としては、今後どんなことに挑戦していきたいですか?

A.M.
ネット社会だからこそ、時間をつくってでも足を運びたくなるブランドにしていきたいですね。その鍵を握るのが、店舗での体験。忙しいなかでも時間をつくって店舗で買いたい。そんなふうに思っていただけるように、スタッフとともに接客力を磨いていきたいと思っています。この仕事はどこまでいっても、人対人。「あの人から買いたい」「あの人に相談したい」そう思ってもらえるスタッフが揃っている会社にしていきたいと思っています。

T.A.
若い世代のなかには、わざわざお店で買い物する価値が分からない方も少なくないと思います。だからこそ伝えていきたいのは、「あなたの名前は?」とお客さまに聞かれたり、「ありがとう」と直接言葉をかけてもらえる体験の特別さ。ネットでポチッと購入するのは一瞬ですが、「あなたがおすすめするなら、これに決めるわ」と店頭で買っていただける喜びはずっと残ります。人と人との深いつながりは、これからも大切にしつづけたいです。とくにそう感じたのは、コロナの自粛期間が終わった後。ネットでも買えるのに、わざわざお店に来てくださるお客さまがすごく多かったんです。お客さまは服を買いに来るだけじゃなくて、スタッフとの心温まる会話を求めてくださっているんだと改めて気付かされました。時間を見つけて足を運びたくなる。お客さまの心がほんわかするような場所でありたいと思っています。そのためにも、お客さまはもちろん、スタッフも満足して働ける環境をこれからも守りつづけたいですね。
新しい仲間には、どんなことを期待していますか?

A.M.
販売員としての美しい立ち振る舞いや所作、接客力には、ここまでできたら合格という明確なゴールはありません。ファッションの知識や美意識、女性としての品格、それでいて数字はしっかり追いかける粘り強ささも、持ち合わせていて欲しい。そういった力は、ファーイーストカンパニーのブランドで働くことで、おのずと身についていくと思います。アパレルに少しでも興味があれば、まずはファーイーストカンパニーで人生設計を立ててみることをおすすめしたいです。

T.A.
私自身、服が好きというちょっとしたきっかけでアパレルの道に進みましたが、人と話すのが好きだったり、ちょっとでも販売の仕事が気になるなら、ぜひ飛び込んでみて欲しいですね。向いているかどうかを考え過ぎるよりも、気になったらまずは始めてみる、チャレンジしてみる。そうすると、出来ることが積み重なり自信がつく。チャレンジしたその先に、ワクワクする未来が待っていると思います。
T.A.
つねにお客さまとのつながりを大切にしているところだと思います。コロナ禍を経て、お客さまとの距離感や接客を変えたブランドも多く、お客さまから声をかけられるのを待つ接客スタイルのお店が増えたように感じています。私たちは以前と変わらずに、何をお探しなのか、お客さまの本当に求めているものを引き出すような接客をしていますね。そうするとどんどんお客さまも自分のことをお話ししてくださるようになったりして、自然と関係性が深まっていくんです。
A.M.
あらゆる手段で手を尽くす、ということに尽きると思います。どんなものがお好きで、どんな服を求めているか。頭をフル回転させて、あらゆる可能性を考えて提案していく。そうすると、お客さまにもその熱意が伝わって、「こんなに私のことを思ってくれるんだ」とファンになっていただけたりします。
T.A.
お客さまと心の通う接客をしているところは、ファーイーストカンパニーのどのブランドも共通しているところですよね。近況報告に来てくださるお客さまがいたり、旅行のお土産を持ってきてくださる方がいたり。お店にいるとつねにどこからかスタッフとお客さまの笑い声が聞こえてきます。わざわざスタッフに会いにきてくれるお客さまが多いですね。
A.M.
私は新宿伊勢丹のANAYIからキャリアをスタートしたんですが、歴代の先輩方が担当してきたお客さまの担当を受け継いだことがあって。卒業していった先輩もそうですが、私が一般の社員からサブ店長になり、店長になり、課長になるところまでを見届けてくれたんです。店舗を離れる時にも「頑張ってね」と送り出していただきました。お客さまというより、もはやスタッフみんなにとってのお姉さまみたいな方。一人のスタッフとお客さまが、ここまで深い関係性を築くことができるのも、ファーイーストカンパニーならではだと思います。
T.A.
お客さまと長く関わっていくことで、お客さまがどんどん素敵になっていく姿を見ることができるところが、この仕事の醍醐味だと思います。はじめは何を着ればいいかわからず、ご自身のファッションに悩まれていた方が、「こういうのもお似合いですよ」と提案を重ねていくことで、どんどんお洋服が変わっていって、最初にお会いした頃よりもおきれいになられていたりする。まさに、スタッフとお客さまがお互いに深く関わって、お互いに成長していくような関係性だと思います。